新人看護師の転職「急性期病棟から療養型」

新人看護師が「辞めたい」と向き合うガイド【転職という選択】

新人看護師の転職「急性期病棟⇒療養型」で気を付けること


 急性期の病棟に勤務していて夜勤の看護師が一人ということは、まずありません。ところが療養型になると全く状況は変わります。療養型では看護師の配置基準も違いますから、介護士で済むことは介護士に任せて、看護師の数を減らします。
 そうなると、夜勤の看護師は自分一人ということも出てきます。いくら療養型と言えど、急変はありますし、何かしらのトラブルも発生します。件数は少ないにしろ、年に数回しかないそれらのイベントに当たった時、新人看護師に何ができるでしょうか?
 
 ベテラン看護師だって、一人で夜勤を任されるのは不安です。せめてもう一人、相談にのってくれる、もしくは自分の判断が間違っていないことを証明してくれる看護師が欲しいと思うもの。それなのに、新人看護師と介護士だけの夜勤で何かトラブルがあった時、誰がどう判断して動くのでしょうか。
 そのような過酷な条件で働いている人は確かにいますし、非常事態を乗り越えて成長していくことも確かにあります。ですが、自分に知識や経験が足りないとわかっていて行く職場ではありません。

 施設や病院はとにかく看護師が足りません。それに、看護師という立場の人間がいないと運営自体が認められません。ですから、看護師免許さえ持っていれば、大抵雇ってもらえますし、即夜勤を任せます。ですが、それでは患者を守ることはできません。
 療養型病棟でわざわざ新人指導のプリセプターなんて尽きませんから、看護の基礎的なことを学ぶこともできなくなります。仮に日勤だけという勤務であっても、何かあるのは大抵夜ですから、看護師としての学びがとても少なくなります。

 看護師が自分一人という状況で、その場その場で的確な判断が必要になります。日勤であっても、限られた人数しか看護師がいなかったとしたら、何をするにも他の看護師の指示を仰ぐことはできません。基本、自分のことは自分でできないといけないのです。

 そして、もし何か緊急処置をする必要があったとして、あなたはその処置ができますか?
療養型でも尿がずっと出ていなければ間欠導尿をすることもあるでしょうし、採血をすることがあるかもしれません。胸痛を訴えて心電図をとることになるかもしれませんし、意識レベルの低下があって、急きょ点滴で脳梗塞の治療を開始するかもしれません。限られた数の看護師しかいない部署で、これらに対応できますか?
 
 療養型というのは、基本的には落ち着いている人の入るところではあっても、治療をしない場所ではありません。でなければ、看護師がいる必要はありません。ですから、一通りの知識や技術が身に付くまでは、療養型への異動や転職は避けるべきです。
 どうしても新人で療養型へ行くのであれば、ある程度夜勤帯ではダブルで勤務をつけてもらう契約をしましょう。そして、どういうことが起こったらどう動いたらよいのか、事前に考えうるだけのシミュレーションをしておきましょう。患者を守ると同時に、自分を守ることにもなりますから。
 

 

新人看護師の転職パターン

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