新人看護師の転職「病棟勤務⇒訪問看護」

新人看護師が「辞めたい」と向き合うガイド【転職という選択】

新人看護師の転職「病棟勤務⇒訪問看護」で気を付けること


 正直に言いますと、新人が訪問看護に行くことはできません。訪問看護ほどあらゆることに自分一人で対応できなければいけない部署はないからです。10年の経験をした看護師でも、訪問看護は難しい分野でしょう。

 訪問看護を必要としているのがどういう状態の患者かわかりますか?
・高齢で、自宅で介護をしているが通院が難しい寝たきりの患者
・在宅で看取る・またはギリギリまで自宅で看る癌患者
・外来にも通院するが、定期的に自宅で処置(膀胱洗浄やGE等)が必要な患者
 これらの看護が、新人看護師に対応できるでしょうか。訪問看護は、看護師は一人で訪問します。自分で患者の自宅に訪問して、限られた時間の中で観察すべきことを観察し、処置が必要かどうか判断し、処置も終わらせて来なければなりません。

 自宅でこのままいられるのかどうかという判断力も必要になります。自宅で本当に看取りをするつもりなら医師を呼ぶタイミング、最後の看取りは病院を希望するのであれば、入院のタイミングを見計らう観察力が必要になります。これは病棟でステルベンを経験していなければできません。
 癌治療についての知識や、一般的にどのような経過をたどるのかがわからなければ、患者と一緒におろおろしてしまいます。訪問は、病院の人に向けられる質問の全てを担当看護師が受けることになるのです。医師への報告も、外来受診が必要になればその手配までしなければなりません。新人看護師が医師に必要なことを全て報告して、指示を受けられるでしょうか。外来を知らずして、外来との連絡調整ができるでしょうか。
 
 入院や通院は必要ないけれど、どうしても定期的に排便コントロールが必要だから訪問看護を入れているという患者も多くいます。その場合は下剤のコントロールに加えGE・摘便、その後の処置まで全てが一人です。膀胱留置カテーテルを挿入している患者には、尿の流出が不良であれば膀洗が必要になるかもしれません。基本的に今は膀洗は推奨されていませんが、医師がいませんので、つまった場合は自分で入れ替えるか洗浄してとりあえずの処置をしなくてはならなくなります。それだけで夜間救急外来を受診するようなことがないように、訪問看護師は夜間でも訪問するのですから。
 
 これらの連絡調整や判断、技術の提供が新人にできるとは思えません。ですから、いずれ訪問看護を希望するのであれば、できるだけ幅広い知識や技術を身につけましょう。自分は訪問に携わりたいということを希望して、できるだけ病棟・外来の経験を積んでから訪問に入りましょう。
 病棟が辛いから訪問に異動するという考え方は辞めた方が良いでしょう。

 

新人看護師の転職パターン

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